北海道科学大学工学部情報工学科 松﨑研究室

超音波を利用した音によるエゾシカと車両の衝突防止に関する研究

2018年度から超指向生スピーカーを使用した実験を始めました。2018年11月26日(月)の日の出頃から苫東工業団地臨海部にて実施した、音に対する野生のエゾシカの反応検証実験の一部を紹介いたします。

人を警戒して様子を伺うエゾシカの群れ

走行車が発する音に対するエゾシカの反応を検証するための実験において、撮影のために車両から撮影者が降りた途端にエゾシカが注目の警戒行動を始めてしまった例です。エゾシカが警戒声を発しております。エゾシカが通常行動に戻らず車両を走行しながらの実験ができませんでした。

超指向性音化した鹿の警戒声音に対するエゾシカの反応の様子

道路から遠方で群れていたため、車両を停車した状態で発した超指向性音化した鹿の警戒声音に対するエゾシカの反応を撮影した動画です。スピーカーから130〜140m程度離れていると思われます。撮影カメラがスピーカー後方にあるため、発した音は動画に収録されていません。最も奥にいるエゾシカを除き、通常行動の採食をやめてカメラ側を注目する警戒行動を示しています。